メニエール病は、耳の奥にある「内耳(ないじ)」という器官に異常が起きる病気です。
特に、内耳にリンパ液がたまりすぎることで、耳の機能に不調をきたし、以下のような症状が繰り返し現れるのが特徴です。
これらの症状は1回で終わることは少なく、何度も繰り返し発生するのがメニエール病の大きな特徴です。発作のように突然現れるため、日常生活にも支障をきたすことがあります。
内耳には、音を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」と、身体のバランスを保つ「前庭(ぜんてい)」という部分があります。メニエール病では、この内耳にある「内リンパ液」という液体が過剰にたまり、圧力が高くなる「内リンパ水腫(ないリンパすいしゅ)」という状態になります。
その結果、音がうまく聞こえなくなったり、バランスを保つ神経が誤作動してしまったりすることで、めまいや耳鳴り、難聴が引き起こされます。
メニエール病は、30〜50代の大人に多くみられる病気です。
特に、働き盛りの年代に多く発症するため、仕事や家庭への影響が大きく、早期の理解と対応が大切です。
統計的には、女性の方が男性よりも1.5〜2倍ほど多く発症していると報告されています。
その理由として、以下のような要因が考えられています。
以下のような要因があると、メニエール病を発症するリスクが高まると考えられています。
ごく一部では遺伝的な体質も影響していると考えられていますが、メニエール病は生活環境やストレスの影響が大きいため、家族に患者がいても必ず発症するわけではありません。
特に、気温や気圧の変動が大きい春や秋は、発作が起こりやすいと言われています。自律神経が乱れやすくなるため、体調を崩しやすい時期でもあります。
以上のように、性別・年齢・生活習慣・気候など、さまざまな要因がメニエール病の発症に関係しています。
強い発作で嘔気が強く、薬を飲むことができない場合は、安静にしながらめまい止めの点滴治療を行います。内服が可能になれば、めまい止めや利尿剤を中心に、抗不安薬や循環改善薬、ビタミン剤などを組み合わせて使用します。 発作の初期にめまい止めや抗不安薬を適切に使うことで、大きな発作の予防や症状の軽減が期待できます。
しかし、メニエール病にはストレスや睡眠不足、疲労が深く関係しているため、薬による治療だけでは根本的な解決にはなりません。薬で症状を抑えながらも、ストレスの原因を見つめ直し、生活習慣を整えることが重要です。
当院では、薬物療法と併せて以下のような施術を行い、根本的な体質改善と症状緩和を目指します。
自律神経のバランスを整え、内耳や脳への血流を改善し、めまいの軽減を促します。
首や肩周りの筋緊張を緩めることで、身体のバランスを整え、めまいの原因となる緊張を和らげます。
ストレス管理や睡眠改善、疲労回復に向けたアドバイスを行い、再発予防をサポートします。
薬だけに頼らず、体全体のバランスを整えながら長期的な改善を目指すことで、より良い生活の質の維持をお手伝いします。お悩みの方はお気軽にご相談ください。
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