ストレートネック

ストレートネックとは?

現代の生活スタイルにおいて、パソコンやスマートフォンを使う時間が長くなったことで、多くの人が首や肩に不調を抱えるようになっています。その代表的な原因の一つが「ストレートネック」です。

ストレートネックとは、本来S字カーブを描いている頚椎(けいつい:首の骨)の自然な前弯(ぜんわん)が失われ、真っすぐになってしまった状態を指します。正常な首のカーブは、頭の重さを分散し、首や肩への負担を軽減しています。

このカーブが失われると、重たい頭を首の筋肉だけで支えることになり、肩こりや首の痛み、さらには手のしびれなどの神経症状が出ることもあります。ストレートネックは、スマホの多用などによって「スマホ首」とも呼ばれ、特に若い世代を中心に増えています。

ストレートネックの種類

ストレートネックには大きく分けて2つのタイプがあります。

筋性ストレートネック

これは、長時間の悪い姿勢やスマホ・パソコンの使用などによって、首まわりの筋肉が固くなり、本来のカーブを維持できなくなる状態です。筋肉の緊張やクセづいた姿勢が原因なので、ストレッチや整体などで改善が見込めます。

骨性ストレートネック

一方で、筋性ストレートネックが長期間続くことで、椎間板(骨と骨の間のクッション)がつぶれたり、骨そのものが変形してしまうと「骨性ストレートネック」と呼ばれます。この場合、骨格自体の構造に問題があるため、回復には時間がかかることもあります。加齢や先天的な要因が関係することもあります。

ストレートネックの原因

筋性ストレートネックの原因

スマホ・パソコンの使いすぎ

長時間、うつむいた姿勢でスマートフォンやパソコンを見ることで、首が前に突き出し、自然なカーブが崩れます。

猫背や悪い姿勢

背中が丸まった姿勢は、首の骨に過剰な負担をかけ、筋肉が固まりやすくなります。

運動不足

首や肩の筋肉が弱くなると、頭を正しく支えることができず、カーブが失われやすくなります。

骨性ストレートネックの原因

加齢による変形

年齢を重ねることで椎間板がすり減り、頚椎のカーブが徐々に失われていくケースがあります。

筋性が慢性化して骨が変形

筋肉の緊張が長期間続くと、骨や関節自体が変形してしまうことがあります。

先天的な構造の問題

まれに、生まれつき頚椎の形状が通常とは異なり、ストレートネックになりやすい人もいます。

症状と特徴

ストレートネックによる症状は、首や肩だけにとどまらず、全身に広がることがあります。

首や肩のこり・痛み

頭を支えるために首や肩の筋肉が常に緊張して、こりや痛みが起きます。

頭痛やめまい

首の筋肉のこわばりが血流や神経を圧迫し、頭痛やめまいが起こることがあります。

手のしびれ

頚椎の周囲を通る神経が圧迫されると、腕や指にしびれが出る場合もあります。

集中力の低下やイライラ

痛みや不快感、自律神経の乱れによって、精神的にも影響を受けることがあります。

胸鎖乳突筋とストレートネックの関係

胸鎖乳突筋は、首の前側に位置し、頭を前後左右に動かす際に重要な役割を果たす筋肉です。この筋肉が過緊張を起こすと、首を前方に引っ張る力が強くなり、頚椎の自然な前弯カーブが失われ、いわゆる「ストレートネック(スマホ首)」を引き起こす原因となります。

胸鎖乳突筋が過緊張すると…

・首を前方に引っ張る力が強まる
・頚椎(首の骨)の自然なカーブ(前弯)が失われる
・ストレートネックの姿勢に拍車がかかる

胸鎖乳突筋の緊張を緩和し、ストレートネックの根本改善を目指すために、当院では以下のような施術を組み合わせた総合的な治療を行っています。

  • 鍼灸治療:

    深部の緊張に対して、ピンポイントでアプローチし筋肉の柔軟性を回復。

  • 手技療法(整体・マッサージ):

    胸鎖乳突筋をはじめとする首肩まわりの筋肉を丁寧に緩めます。

  • 姿勢矯正:

    ストレートネックの原因である前方重心姿勢を改善し、再発を防ぎます。

  • セルフストレッチ・生活指導:

    ご自宅でもできる胸鎖乳突筋のストレッチ法や正しいスマホ姿勢のアドバイスも行います。

ストレートネックは、単に姿勢の問題だけでなく、日常生活で無意識に使いすぎている筋肉のアンバランスから起こります。
当院では、国家資格を持つ施術者が一人ひとりの状態を評価し、胸鎖乳突筋を含めた首・肩・背中全体のバランスを整える施術を行っています。

「首の痛みや違和感がなかなか良くならない…」
「ストレートネックと診断されたがどうすればいいかわからない…」
という方は、ぜひ一度当院の専門施術をお試しください。

©2021 いちょう街道整骨院 ALL RIGHT RESERVED.